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西荻窪・杉並歯科 症例紹介
歯周病で歯を失いオールオン4インプラントで治療
40代 / 男性 2025年4月7日 公開
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インプラント治療前
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インプラント治療後
患者さんは40代の男性で素。歯がグラグラで噛めないので噛めるようしたいとご来院されました。お口のなかを拝見すると歯周病が進行しており、すべての歯で歯周ポケットも深くなり、全体の歯が揺れている状況でした。特に残っている上顎の歯の評価を行って神経のある歯5本、神経のない歯4本を残すか、残さず抜歯するかをないか慎重にの評価を行いました。歯をのこした場合のリスクを分かりやすくお伝えし、治療プランを3つに絞って提案しました。患者さんはプラン1「全ての歯を抜歯したうえで、4〜6本インプラントによって上部構造を支えるプラン」を選択、オールオン4によるインプラント治療を行いました。
治療ステップ
治療ステップ1
診査診断
歯を残すリスク1
動揺などで近い将来再治療が必要。
歯を残すリスク2
歯を残す治療の場合、治療時間・費用が大きくなる。
歯を残すリスク3
歯を連結する治療も部分的にインプラントを使用。
プラン1
シンプルで安定が見込めるオールオン4治療。高度な外科治療のため治療費は高額。QOL向上が望める満足度の高い治療。
プラン2
歯を残した部分的インプラント治療。残した歯が悪化すると、追加治療費が高額になる可能性。再治療と費用を許容できるなら価値があり。
プラン3
歯を残し義歯を使用。既存の歯を支えに入れ歯を固定するため負荷がかかり結果、抜歯で義歯再作成の可能性。また義歯は噛む力が1/3程。
歯茎が赤黒く変色し、歯を支えられないほどに歯周病が進行しています。
特に右下の奥歯は歯を支える顎骨の厚みが、歯を支えられないほどに減少しています。
進行した歯周病と無理な治療を重ねたブリッジやレジン治療が混在しています。
レントゲン写真でも、歯周病が進み顎骨を溶け少なくなり、噛む力が強く加わる奥歯はより顕著です。
治療ステップ2
治療計画の決定
治療プラン「1」「2」「3」を様々な角度から検討。お若い患者さんのライフスタイル、機能面を考慮し「治療プラン1」のオールオン4インプラントで決定しました。外科手術で体への負担は大きいものの、事前の診査診断に注力し、綿密な治療計画を通してQOLの向上を目指します。
治療ステップ3
仮義歯
すべての歯を抜歯後、埋入したインプラントと骨が結合しているのをレントゲンを用いてチェックします。
治療ステップ4
上部構造のチェック
上部構造のチェックと最終的な上部構造の噛み合わせをレジンフレームで確認します。
レジンによる仮歯での確認と調整を繰り返します。
より自然で美しい修復に向けて、調整を繰り返します。
スマイル時の歪みなど修正します。課題を1つひとつ修正し最終の上部構造を作成に移行します。
治療ステップ5
上部構造の最終作成
最終の上部構造をセットしました。噛み合わせ、患者さんのフィット感を確認しオールオン4インプラントによる治療を終了しました。
今後は定期検診でしっかりとフォローします。
自然で美しい上部構造をオールオン4インプラントが確実に固定し、しっかり噛める食事がとれるようになりました。
お口全体の噛む力をオールオン4インプラントが的確に分散して支えます。
上下ともに裏側は清掃性と強度を優先した形態になっています。
治療費
オールオン4インプラント(トータルフィー) | 330万円 |
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合計 | 税抜330万円(税込363万円) |
※価格は税別です。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※費用は治療当時のもので現在と異なりますことをご了解ください。
※グループ治療実績をお伝えするため、本院症例を紹介しています。
リスク・副作用
・オールオン4インプラントは長期使用が可能ですが、定期検診が必須です。
・オールオン4インプラントは手術により、術後の腫れや痛みが出る場合があります。
・オールオン4インプラントは手術後、内出血などで皮膚に変色が生じる可能性があります。
治療担当
担当医師:前島哲也